カテゴリー別アーカイブ: 英語で一日一言

☆Consumption tax(消費税)

明日は選挙日。消費税の廃止を訴える候補者にひとこと… 英国などでは、生活必需品の消費税をゼロにし、高級車などの贅沢品に高い消費税(軽減税率/累進課税)を課している。消費税ゼロ化を強調するのではなく、もっと細やかな税制について議論してほしい。国民も、アメリカのような小さな政府(税金を最低限にする代わりに、医療費などの福祉に係る費用を制限する)を目指すのか、北欧のような大きな政府(税金は多額だが、医療費や教育費をゼロにする)を目指すのか、原点に戻って考えるべきだと思う。政府を信頼できないから、税金を最小限にしたい気持ちになるが….🤔

Tomorrow is election day. I would like to say a few words to candidates advocating for the abolition of the consumption tax. In countries like the UK, they have zero consumption tax on essential goods, while imposing high taxes on luxury items such as high-end cars. Instead of emphasizing the elimination of the consumption tax, I would like to see more discussion on a nuanced tax system. Citizens should also consider whether they aim for a smaller government like in the United States (where taxes are kept to a minimum but expenses on welfare services like healthcare are limited) or a larger government like in the Nordic countries (where taxes are high, but healthcare and education costs are effectively zero). I think it’s important to return to the basics and reflect on this. While I understand the desire to minimize taxes due to distrust in the government…

☆NY通信. Coffee Badging

NY通信、最新号が届きました。

米語 Watch [283] : Coffee Badging      各位、 今、日本を旅行中です。北海道で温泉と海の幸を楽しむことができました。仙台では、美味しい牛タンを食べました。日本は何でも美味しくていいですね。  今週の「米語Watch」をお送りします。読んでいただいて嬉しく思います。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。米語Watch(朝日新聞、Asahi Weekly、週刊NY生活紙に連載中)-

Coffee Badging ちょこっと出社の証拠  パンデミックの間、アメリカの多くの会社でWFH (Work From Home) つまり家で働くリモート勤務を認めました。 しかし、パンデミックが落ち着くとともに、オフィス勤務を原則とする企業が増えてきました。 その動きに反発する社員がCoffee Badgingをしているという記事をよく見ます。Coffee Badgingという表現は、会社に少しだけ顔を出した後、すぐに帰宅して働くということを意味します。 Coffeeとは職場で短時間、仲間と会ったり仕事をすることを象徴した表現、そしてBadging とは、バッヂを人事管理の端末にかざして出社記録を残すこと。つまり、コーヒー一杯の時間で出社の証拠とするというわけです。  今、多くの会社では、ハイブリッド勤務という形で、会社と自宅勤務の組み合わせを認めています。 しかし、通勤をせず家で仕事をすることに慣れた社員には、 会社で一日中働くことが大きな負担なのかも知れません。 小さい子供や年老いた親を家で見ながら働くことが習慣になった人もいるでしょう。また、通勤に時間をかけるより、自宅勤務の方が良い仕事を効率的にこなせると考える人もいるでしょう。  一方、面と向かって色々談義することが職場の人間関係や仕事の質を上げるという伝統的な考えがあります。しかし、若い人々はVirtual Watercooler(オンライン井戸端会議)という言葉を使って、対面でなくてもオンラインで十分に話はできると言います。Coffee Badgingにせよ、Virtual Watercoolerにせよ、新しいスラングを見ると、社員の働き方を管理する側には難しい時代がきたと感じざるをえません。 (例文)Coffee badging is the practice of going into the office for a few hours to “show face,” which could entail coffee with co-workers or sitting in on a work meeting — but then leaving to work remotely. (CNBC)  (訳)Coffee badgingとは数時間だけ「顔見せ」のために出社することで、同僚とコーヒーを飲んだり、ちょこっと会議には出ますが、その後退社してリモートで働くのです。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士) PS (ニューヨーク近郊の皆さま) 拙著「米語ウオッチ」についてのトーク&サイン会を 11月8日(金)の午後5時半からNY紀伊國屋で行います。お時間があれば、お越しください。

☆Time Tested Beauty Tips

オードリー・ヘップバーンが、亡くなる数日前に息子たちに読んで聞かせたという詩が素晴らしいです。

『時を越えた美しさの秘密』

“Time Tested Beauty Tips” ―Sam Leveson

魅力的な唇であるためには、美しい言葉を使いなさい。
For attractive lips, speak words of kindness.

愛らしい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい。
For lovely eyes, seek out the good in people.

スリムな体であるためには、飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい。
For a slim figure, share your food with the hungry.

豊かな髪であるためには、一日に一度子供の指で梳いてもらいなさい。
For beautiful hair, let a child run his fingers through it once a day.

美しい身のこなしのためには、決してひとりで歩むことがないと知ることです。
For poise, walk with the knowledge you’ll never walk alone …

物は壊れれば復元できませんが、人は転べば立ち上がり、失敗すればやり直し、挫折すれば再起し、間違えれば矯正し、
People, even more than things, have to be restored, renewed, revived,

何度でも再出発することができます。
reclaimed and redeemed and redeemed …

誰も決して見捨ててはいけません。
Never throw out anybody.

人生に迷い、助けて欲しいとき、いつもあなたの手のちょっと先に助けてくれる手がさしのべられていることを、忘れないで下さい。
Remember, if you ever need a helping hand,
you’ll find one at the end of your arm.

年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。
As you grow older you will discover that you have two hands.

ひとつの手は、自分自身を助けるため、
もうひとつの手は他者を助けるために。
One for helping yourself, the other for helping others.

女性の美しさは 身にまとう服にあるのではなく、
The beauty of a woman is not in the clothes she wears,

その容姿でもなく、髪を梳くしぐさにあるのでもありません。
the figure that she carries, or the way she combs her hair.

女性の美しさは、その人の瞳の奥にあるはずです。
The beauty of a woman must be seen from in her eyes,

そこは心の入り口であり、愛情のやどる場所でもあるからです。
because that is the doorway to her heart,

女性の美しさは、顔のほくろなどに影響されるものではなく、
The beauty of a woman is not in a facial mole,

その本当の美しさは その人の精神に反映されるものなのです。
but true beauty in a woman is reflected in her soul.

それは心のこもった思いやりの気持ちであり、時として見せる情熱であり、
It is the caring that she lovingly gives, the passion that she shows,

その美しさは、年を追うごとに磨かれていくものなのです。
and the beauty of a woman with passing years only grows!

☆腑に落ちない…

腑に落ちない……

“神様は、背負い切れない十字架を与えない”
最近、地震/戦争/障害のニュースを聞くたびに、このメッセージがきつく感じられ、腑に落ちません😰

“God doesn’t give us more than we can handle. “
Whenever I hear about the unimaginable hardship of those who suffer from earthquakes/wars/disabilities, it is hard for me to accept/use these words. Overwhelmed by many tragic stories, I am wondering if God really exists. I sincerely hope our prayers will be heard.

☆一難去って、また一難…

一難去って、また一難….  コンピュータのサーバーの切り替え問題が落ち着きホッとしていた矢先に、今度は、ウイルス問題が発生し、しばらく、コンピュータが使えなくなってしまい、技術問題の解決に追われていました。ハッカーやウイルス問題に直面するたびに、どんなに技術が進歩しても、人間の資質が向上していない事(悪化しているのかも)に憤りを感じます。技術教育のみならず、倫理教育も強化されなければと痛感する今日このごろです。

Whenever I encounter computer problems caused by hackers and/or viruses, I realize that the advancement of technology does not necessarily imply the same for human beings. On the contrary, criminal activity is increasingly malicious and complex. I think we need to attach more importance to ethical education and make the world a better place to live in.

☆NY通信 “Trump’s Indictment”

最新号が届きました!
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BEIGO Watch [248] Trump’s Indictment 米語 Watch [248] : Trump’s Indictment    
各位、  日本にお住まいの皆様は桜の季節を堪能されたことでしょうね。ニューヨークでは遅咲きの八重桜が咲きつつあります。  昨日はイースター(復活祭)の日でした。Happy Easter!というあいさつが一日中、聞かれました。多くのアメリカ人にとって、とても大事な日です。   「米語Watch」をお送りします。読んでいただいて嬉しく思います。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。(ニューヨーク近郊の皆さんへ)4月27日(木)2時から3時半まで「米国の今を映す米語Watch」と題して、最近取り上げた米語と米社会について皆でお話する会を開きます。どなたでも参加できます。申し込みはJAA日系人会事務局 212−840−6942 またはinfo@jaany.org。 会場の日系人会は49 West 45th Street, 5th floor, NYCにあります。 

-米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)- Trump’s Indictment トランプ氏起訴  アメリカのニュースはトランプ元大統領のIndictment(起訴)を連日、伝えています。容疑の中心は不倫の相手に対する口止め料の支払いですが、これに関する経理・税務上の不正および選挙関連法の違反がFelony(重罪)とされています。Indictmentは刑事手続きの始まりを意味するだけで、Conviction(有罪)ということではありません。この機会に通常の刑事手続に関する米語をおさらいしましょう。  先ず、市民で構成されるGrand Jury(大陪審)が、Prosecutor(検察官)の提示する証拠をもとに、被告人を起訴するだけのProbable Cause (相当な理由)があるかを吟味し、多数決でIndictするかを決定します。起訴された人は逮捕され、Arraignment(罪状認否)という手続きで、裁判官の前で検察官から容疑の中身を知らされ、そこで、その容疑を肯定または否定します。トランプ氏はこのArraignmentで34件に至る重罪を示されましたが、全てに”Not Guilty”と容疑を否認しました。裁判官はこの段階で、容疑者を拘束するか、Bail(保釈金)を払わせて保釈するかを決めますが、トランプ氏は保釈金なしで解放されました。  この後、弁護側から裁判所へPre-trial Motions(公判前申し立て)の提起や、当事者間でPlea Bargain (司法取引)の交渉がなされます。この過程で、裁判官によるDismissal(公訴棄却)または司法取引の成立がなければ、最終的にTrial (公判)に進みます。トランプ氏はすでに司法取引には応じず、裁判官に公訴棄却を要求すると言明しています。公判において検察と弁護側が証拠・証人を駆使する弁論の後、陪審(上の大陪審と区別するため小陪審Petit Juryともいう)が、検察の立証はBeyond a Reasonable Doubt(合理的な疑いの余地がない)であると全員一致で判断すれば、有罪が決定されます。  トランプ氏をめぐっては、この案件に加え、3つの事案で訴追される可能性があります。つまり、January 6と略称される国会議事堂襲撃、ジョージア州での先の大統領選への不当介入、Classified Documents(機密書類)の不正な扱い。これらの事案の成り行きが、来年の大統領選にすでに出馬を宣言している同氏の選挙活動にどう影響するのか、全米が注視しています。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)

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日本でも関心が集まっていますね!
Indictment… 発音に気をつけましょう。
発音: indáitmənt、(インダイトゥメント。インディクトメントでは、ありません。発音テストの必須語です(^^)

☆春来たり…

武力や暴力で人の心や信条を、決して変える事ができない事を、歴史から、何度も学びました。 ベトナム戦争中、米国は、”枯葉剤”を使っても、ベトナムの人たちの信条を変える事はできませんでした。強硬な攻撃を続ける米国政府に対し、国内では、市民による反戦活動/反戦歌が広がり、戦争の終結に繋がりました。ロシアにも、反戦活動(兵士の母親達、アーティスト達などが結束し)が広まってほしいと、願わずにはおれません。政府のプロパガンダに洗脳されていない国民もいる事を信じたいです。 

ウクライナとロシアに平和な春が訪れますように! 一日も早く…..

History teaches us that we can never change people’s minds and convictions by employing arms no matter how advanced and sophisticated they may be. During the Vietnam war, for example, the US government failed to conquer the Vietnamese people even with the application of “Agent Orange (defoliant).” Rather, it was America’s citizen anti-war movements that expedited the end of the war. Many anti-war songs emerged loudly (and quietly) saying “NO!” to war. Today I hope that a similar movement will come to Russia, perhaps organized by mothers of young soldiers, artists…. Am I too idealistic in believing that there are some Russians not-brainwashed by the relentless propaganda? I sincerely hope that a peaceful spring will arrive in Ukraine and Russia, the sooner the better.

☆2022年の単語 “gaslighting”

先日、Sam先生のクラスで、”gaslighting”という単語について学びました。調べてみると英語辞書Merriam-Webster Websterで2022年の単語一位に選ばれたとの事。
ロシア/中国政府が、事実と異なる情報で”gaslighting”しているとして、よく使われるようになったそうです。
8BB008FF-8F44-46DD-81D1-53BE9CBF3CCF
https://www.junglecity.com/news/merriam-webster-word-of-the-year-2022/?fbclid=IwAR2VYEdNRQkN4RrcPvOy-0_GiPzxyrmHvUWX0z_e3AL4U21Qu08q6w_wUuk

☆NY通信 “Classified Document”

最新号が届きました!

EIGO Watch [244] Classified Document 米語 Watch [244] : Classified Document      各位、 昨夜は地元のジャズ・クラブで、友人でジャズ作曲家・ピアニストの山崎裕さんの素晴らしい演奏を楽しみました。アメリカでは最近ジャズの人気が戻ってきているようで、客席は熱気に溢れていました。音楽をライブで聴けるのは本当に幸せなことです。  米語Watch」をお送りします。読んでいただいて嬉しく思います。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。

-米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)-  Classified Document 機密文書  Classifyは分類するという単語ですが、Classified Documentとなると機密文書を意味します。つまり政府が守秘すると決めた文書で、法律の下、その保管方法は厳密に決められ、特別の権限(Security Clearance)を有する人しかアクセスできません。米国ではClassified Documentには3つの分類があります。重要性のレベルは上から、 Top Secret (機密)、 Secret(極秘)、Confidential (秘)です。 これらの文書の不適当な取扱いは連邦の刑罰の対象になりえます。  ここ何ヶ月も、ニュースでClassified Documentという言葉を聞かない日がありません。発端は、昨年トランプ前大統領がフロリダの私邸Mar-A-Lago(マー・ア・ラゴ)で300件を超える大量の機密文書を所持していたことでした。報道によるとトランプ氏は、それを隠匿しただけでなく、当局からの返却要請に何ヶ月も抵抗し続けたのです。トランプ氏を訴追するかを決定するため、司法省ガーランド長官は特別調査官を委任し、その結果を待っています。  司法省の調査の行方を複雑にしているのが、トランプ氏の行為を批判してきたバイデン大統領の私邸や事務所でも機密文書が見つかったことです。加えて、ペンス元副大統領の私邸でも機密文書が発見されました。国立公文書館はブッシュ、オバマ、クリントン氏などの元大統領とゴア氏など元副大統領に、保有する書類の自主調査を依頼する事態となりました。この展開に、米国民の間では、国の機密保持体制の危うさに驚きが広がっています。  Classified Documentが厳重に管理されていることは、防衛上そして外交上、国家間の機密共有の前提条件です。日本としても、同盟国米国のこのような状況を無視することはできないでしょう。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)