カテゴリー別アーカイブ: 英語で一日一言

☆武士は食わねど高楊枝

“武士は食わねど高楊枝”

日本は、資本主義国でありながら、拝金主義/金権主義に陥らない高潔な面がある事を武士道の事をたとえに話をしていたら、この言葉を思い出しました。
英語で説明せねばと思い、ググッてみました。
ちなみに、私は、今日も、高楊枝です(笑)

“武士の美徳を表した言葉として、古くから「武士は食わねど高楊枝」という言葉が伝えられています。

「高楊枝」とは、「食後にゆうゆうとつまようじを使うこと」を指し、かつて武士は、たとえ生活が貧しくて食事を満足に出来ない状況にあったとしても、満腹を装って楊枝を咥えてみせるべきだとされていました。そのことから、「やせ我慢して見栄を張っている」という皮肉の意味としてしばしば使われています。ところが、実はこの言葉にはもっと深い意味が隠されているのです。

江戸時代の武士の多くは、今でいう政府や役所の役人だったのです。彼らの多くは私利私欲に走ることなく世の中のため、国家のために働いていたのです。特に、江戸時代も後半になってくると、武士より商人のほうが経済的には裕福だった時期もでてきます。そんな時代でも為政者としての武士の倫理規範は、無私の奉仕、誠実な生き様を示したのです。

「武士は食わねど高楊枝」という言葉は、「貧しい環境であったとしても、表にはそれを出さずに気品高く生きていくべきである」という武士の美徳を表しています。確かに、そのような生き方は見栄っ張りに見えないこともありません。

しかし、当時の価値観で改めて見直してみると、この言葉は貧しくても気品高くいることを大切にした価値観が存在していたということがわかると思います。「やせ我慢して見栄を張っている」という皮肉のような意味でつかわれるようになったのは、外面的にプライドを保つという行為を馬鹿にするような世の中の風潮になったからと考えることができるかもしれません。

現在、武士も存在しませんし、彼らの行動規範にあった武士道を実践することも求められていません。
けれども、かつての日本人が大切にしていた倫理観・価値観の一部を表す言葉として、この言葉を外国や後世に伝えていくことが大切ではないでしょうか。
ちなみに、「武士は食わねど高楊枝」を英語でいうと、”A samurai uses a toothpick even when they don’t have anything to eat.”となりますが、意味を補足する言葉として、”He never shows his weakness even when the situation is difficult.”と説明しておくとよいでしょう。”(出典: Japaaan)

* 武士は食わねど高楊枝
* The samurai glories in honourable poverty. – 斎藤和英大辞典
* 武士は食わねど高楊枝。
* A samurai, even when he has not eaten, uses a toothpick like a lord. – Tanaka Corpus
* 武士は食わねど高楊枝
* Samurai are people who conspicuously use a toothpick even when they do not have something to eat. – Wikipedia日英京都関連文書対訳コーパス

☆Keynesianism(ケインズ主義)

政府による給付金は短期的に効果があるかもしれませんが、コロナ危機のような不況時は、1) ベーシックインカム制度 2)政府による公共事業を増やして雇用を促進するケインズ主義のような政策なども駆使して、長期的な視野で有効な対策を迅速に講じてほしいと思います。

In response to the economic fallout from the covid-19 pandemic, the Japanese government decided to hand out ¥100,000 relief funds to everyone residing in Japan. From the short-term perspective, this might alleviate the economic crisis to some extent as a tentative measure, but from the long-term perspective, the government needs to make further commitments to turning the economy around by introducing some drastic measures as: 1) Basic Income System 2) More public projects (something like Keynesianism) to create employment. The strength of the government is tested particularly at the time of crisis.

ケインズ主義について調べてみました:
https://www.thebalance.com/keynesian-economics-theory-definition-4159776

☆Trade-off

経済を優先させるべきか、安全を優先させるべきか… Covid 19関連の英文記事に目を通すと、”trade-off between economy and safety”についての議論が争点になっています。現段階では、経済も安全も、うまく妥協(compromise)させながら、市民の生活を守っていく施策が望まれています。妥協の度合いについては、それぞれの国/地域によって違いがあり、興味深いです。

経済発展 vs 環境問題のtrade-offなどもよく取り上げられますが、よく考えると、私達の人生は、どのようにうまくtrade-offして乗り越えていくのか…臨機応変に対応していくことがいつも求められているように感じます。  仕事 vs 家庭などなど…

“Trade-off between A and B“について調べてみました:

A trade-off is a situation in which you accept something you don’t want in order to get something you do want.

1. More and more successful companies are proving that there does not have to be a trade-off between higher profits and environmentally conscious business practices.
2. With the increased threat of terrorism, many people consider some loss of individual freedom a reasonable trade-off for security.
3. To a greater or lesser degree, every working parent has to make a trade-off between success at work and time with their children. (出典: Cambridge Dictionary/Berlitz)

https://voxeu.org/content/trade-offs-covid-19

☆SOHO

テレワークが日常化すると、家やマンションなどの設計が、変わってくるような….. 寝に帰るだけの家が、仕事をするオフィスに… 色々なアイデアがありそうです。横浜で通訳/翻訳会社を立ち上げ、SOHO(Small Office/Home Office)を駆使していたころが懐かしいです。
https://www.investopedia.com/terms/s/small-office-home-office-soho.asp

☆青天の霹靂

COVID 19など、突然見舞われる災害/事件/問題などの英文記事などを読んでいると、”a blow from the blue”(青天の霹靂)と、いう言葉がよく使われています。調べてみました。

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(出典: 英辞郎)

いつも、“晴天の霹靂”のようなでき事が起こると、毎日の生活が激変し、最初は、その変化を受け止める事ができず、逃げ腰の、なさけない自分がいますが、次第に、その苦しみを真正面で受け止めて、戦っている自分がいる事に気づきます。そして、人生の深〜い意味を考えるきっかけになったその”晴天の霹靂”にでさえ、感謝するようになり… “晴天の霹靂”が起こる前の自分より、今の自分の方が好きです…..人生って不思議です。深くなったシワのように、深みのある人になりたいです(笑)と、朝、鏡をみながら、ふと思いました。

☆〜ing while black

NY通信 米語Watch 6月号が届きました!

米語Watch(週刊NY生活紙、朝日ウィークリー紙に連載中)-

アメリカ社会はコロナ禍と人種差別への抗議活動で大きく揺らいでいます。連邦政府に対する信頼が低下する中、州と地方自治体そして市民はこの国の尊厳をどう維持していくのでしょうか?  アメリカの底力を見せてもらいたいです。  米語Watchをお送りします。巣ごもり生活の中、皆さまからの楽しいメッセージやコメントを楽しみにしています。

“ 〜ing while Black” 黒人であるというだけで 不当な扱いを受ける  〜ing while Blackとは、普通に生活をする黒人が、犯罪者のように見られたり、不当な扱いを受けるという米語です。 元々は、Driving while Intoxicated (酔っ払い運転)がDriving while Black(何も交通違反してないのに、黒人というだけで警官に目をつけられる)と転用されたもの。  最近の例では、ジョージア州でジョギングをしていた黒人が、白人の元警官と息子に銃で撃たれたJogging while Black。 ニューヨークではセントラルパークでバードウォッチングをしていた黒人が、白人女性にルール通り犬に首輪をつけてくれと頼んだところ、その女性が逆上して警察に通報した Bird-watching while Black。  そして今度はミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性が、白人の警察官に些細な容疑で拘束され、膝で首を押さえつけられて殺害されました。 普通に生きているのに、黒人というだけで警察に酷い仕打ちを受けるLiving while Blackの画像が繰り返し報道され、全米で抗議の嵐が巻き起こっています。人種問題の根深さを象徴するこの衝撃的事件は、社会を変える契機になるでしょうか・・まさにアメリカ社会そのものが試されていると言えるでしょう。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士) 

☆Butterfly Effect

先日、米国の討論番組で、コロナウイルスがもたらすButterfly Effectについてのコメントがあり、Butterfly Effectの語源について調べてみました。

“バタフライ効果とは、ほんの些細な事がさまざまな要因を引き起こして後に非常に大きな事象の引き金に繋がるという考え方のこと。
初期のわずかな差が将来に大きな差を生むとし、どんなに初期の差が小さくてもさまざまな要因によって変化は進み、どのような結果や未来が訪れるかは誰にも判らないことを意味する。つまり、どんな些細なことも、ときに歴史を動かすことがあるかも知れない、というものである。
1972年に気象学者エドワード・ローレンツがアメリカ科学振興協会で行った講演でこの概念を発表した。バタフライ効果の名称の由来は、このときの講演の題名『ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか』から来ている。ここでの趣旨は、蝶の羽ばたきはトルネードを引き起こす可能性はあるが、そのような事象は計測精度を上げても予測はできない、年間のトルネードの発生数には影響せず、大局の動向をどう捉えるかの方が重要だ、というものであった。
似た事例の日本のことわざに「風が吹けば桶屋が儲かる」がある。
2004年に公開された映画『バタフライ・エフェクト』のヒットも、その考え方の普及につながった。”

“複雑なシステムにおいてひとつの場所での小さな変化が別の場所で大きな影響を持つ現象、例えば、リオデジャネイロでその翼をはばたかせている蝶がシカゴで天気を変えるかもしれない(the phenomenon whereby a small change at one place in a complex system can have large effects elsewhere, e.g., a butterfly flapping its wings in Rio de Janeiro might change the weather in Chicago)”
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/ejje.weblio.jp/content/amp/butterfly+effect%3Fusqp%3Dmq331AQQKAGYAfymnq2GiZO4U7ABIA%253D%253DHi

☆Veepstakes

NY通信 BEIGO Watch 5月号が届きました!

米語 Watch [180] : Veepstakes
各位、  いかがお過ごしでしょうか?   ニューヨーク郊外では、ゴルフやテニスなどが限定的に再開されつつあります。レストランはテイクアウトだけが許されています。 多くの州では、経済活動が始動しましたが、ニューヨークのクオモ知事は慎重な姿勢を崩していません。    米語Watchをお送りします。 いつも皆さまからの暖かいメッセージやコメントを楽しみにしています。 米語Watch(週刊NY生活紙、朝日ウィークリー紙に連載中)- Veepstakes 副大統領候補の選任プロセス  アメリカの政治論議で、今飛び交っている言葉がVeepstakes。VeepとはVice President(副大統領)、StakesはSweepstakes (競馬・競争)で、副大統領候補の選任プロセスを意味するスラングです。  11月の大統領選挙で、バイデン元副大統領が民主党を代表してトランプ氏と戦うことが、事実上決まりました。では、副大統領候補(Running Mate)は誰になるのか・・・このVeepstakesが特別に注目されるのは、バイデン氏が77歳という高齢だからです。万一、大統領による職務遂行が不可能になった場合、副大統領が自動的に大統領になリます。 またバイデン氏は一期限りの大統領(One-term President) になることを暗示していますが、そうなれば、この副大統領が4年後の選挙で民主党を代表する可能性が強いでしょう。  バイデン氏は女性をRunning Mateにすると明言してきました。 民主党の予備選挙の過程で、何人もの有能で個性的な女性が大統領候補として立候補しました。バイデン氏は彼女らを中心に、(外出自粛のため!)自宅地下室を拠点としてVeepstakesを展開しているようです。 この成り行きが、11月の大統領選挙に決定的な影響を与えるのは間違いありません。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)

☆Business English Salon w/Ian Online Lesson

Thank you all for your participation!
今日も楽しいTopic/Readingで盛り上がりました!  皆さんと繋がり、とても嬉しく思います! Zoomを活用した効率的なレッスンを確立していきたく思います。 この難局を支えてくださり、本当にありがとうございます!
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WFH(Working from Home)の話で盛り上がりました!

☆Cabin Fever

毎回好評のBEIGO Watch お届けします。

BEIGO Watch [179] : Cabin Fever 米語 Watch [179] : Cabin Fever 各位、  いかがお過ごしでしょうか?   ニューヨークは厳しい状況が続いており、活動が再開するのはいつのことか、分かりません。 日本でも、大型連休にも拘わらず、皆さんステイ・ホームを余儀なくされていることでしょう。    米語Watchをお送りします。 いつも皆さまからの暖かいメッセージやコメントを楽しみにしています。  -米語Watch(週刊NY生活紙、朝日ウィークリー紙に連載中)- Cabin Fever 巣ごもりイライラ症  感染防止のため、自宅に閉じこもって気が滅入っている人が、世界中にたくさんいるでしょう。 アメリカの友人たちは、それをCabin Feverと表現します。 Cabinとは小部屋、Feverとは発熱。つまり、狭いところに閉じ込められて、肉体的にも精神的にも苛立つ状態を言う常套句ですが、今ほど多用されたことはなかったでしょう。  Cabin Feverの結果、夫婦喧嘩や家庭内暴力(Domestic Violence)が増えて社会問題になるのは、日米で同じです。学校が閉まり、外にも遊びに行けない子供達が退屈に身を持て余している状況も心配です。  閉じこもっている人々のため、体操やヨガそして料理やパンづくりなどを教えるオンライン教室が大流行り。 一方、人恋しさを慰めてくれるのがZoom、元々はビジネス用のオンライン会議システムですが、今では離散家族や友人たちのネット上の溜まり場(Virtual Hangout) になっています。  今は、Cabin Feverに負けない一人一人の想像・創造力が試されているのかも知れません。頑張りましょう! (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)