ベルリンのアジア美術館に所蔵されている”猿図”(作者: 沖冠岳 高祖父)の絵にある説明文… 解読出来なかったのですが、 おそらく、”おごらざる、つねのこころのまさるなり”と、判明。 “さる”をかけたのだと思われますとの事。(冠岳会) 英語での説明文では、”It is wise to find right balance” となっていました。 忙しい毎日が続いていますが、お猿さんの家族のように、ほっこり過ごす時間を大切にしようと思いました(^^)
カテゴリー別アーカイブ: 英語で一日一言
☆NY通信 “Preferred Gender Pronoun”
今、日本旅行中の旦氏からNY通信が届きました!
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各位、 3年ぶりの日本旅行中です。今回は、親戚の法事と仕事関係の打ち合わせで、ゆっくり友人たちと会えないのが残念です。 「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。直接、ご返信ください。
米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)
Preferred Gender Pronoun(PGP) 希望するジェンダー代名詞 先日ある福祉関係の会に参加しようとしたら、住所、連絡先などに加えて、「PGP は何ですか?」と聞かれました。意味が分からず戸惑っていると、Preferred Gender Pronoun、つまり、普通のhe/him/his で良いのか、それとも自分の性的指向に基づく別の代名詞を使ってもらいたいかという質問です、と説明してくれました。 若い友人たちによると、これは日常的になってきたそうです。銀行に勤める友人は、採用のインタビューでPGPを聞かれました。また現に自分の名刺やEメールにPGPと書き足し、 希望する代名詞を明記する人がたくさんいることがわかりました。実際、男性・女性を問わない代名詞(Gender Neutral Pronoun)としてのthey/them/theirを、単数として使う例をよく見ます。例えば”Tom should take better care of their cat.”(トムは自分の猫をもっと大事にすべきだ) 米国の若い世代のLGBT(性的少数者)へのアプローチは日本とは大きく異なります。政府もそれを尊重し、パスポートにおいても男女の区別をしたくない人はXの印を使えることになりました。ニューヨーク州の運転免許証でも、同様にXが認められます。アメリカ人との付き合いにおいて、LGBTとPGPへの理解は必須になりつつあると感じます。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)
☆Japanese Imperial Succession Debate
“女性天皇を認めるべきか…”の議論は、どうなったんだろう。 英国は、女王が統治した時代(エリザベスI世、ビクトリア女王、エリザベスII世)に, いちだんと栄えたように思うのですが…
I wonder what happened to the “imperial succession debate” in Japan? Britain seems to have flourished under the reigns of queens.
https://en.wikipedia.org/wiki/Japanese_imperial_succession_debate.
https://en.wikipedia.org/wiki/Japanese_imperial_succession_debate
☆NY通信 ”Ultra-MAGA Republican”
NY通信 最新号が届きました!
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各位、
エリザベス女王の死去から、米国のメディアは女王の人生、業績、国民感情そして国葬に関する報道で持ちきりです。英国そしてその王室が世界にもつ影響力を改めて実感しました。
「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。
-米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)
Ultra-MAGA Republican(超MAGA共和党員)
11月の中間選挙が近づく中、バイデン大統領が共和党のトランプ支持層をUltra-MAGA Republican(超MAGA共和党員)と呼んだことが波紋を広げています。MAGAとはトランプ氏の標語Make America Great Againの略です。
大統領選挙結果を受け入れず、連邦議会を襲ったトランプ氏支援者を、バイデン氏は民主主義を否定するものと断罪します。 加えて、政策面でも合理的な銃規制にも人工中絶にも反対する彼らの主張は、アメリカの大多数の意見ではないと強く非難しています。バイデン氏はトランプ支持層につき、Semi-fascism(準ファシズム)という言葉さえ使い、メディアを驚かせました。
バイデン氏はこれまで国の統合という観点から、トランプ支持者に対しても慎重な言葉遣いで対応していただけに、Ultra-MAGA Republicanという言葉を使った攻撃は、選挙戦略の計算された転換だと思われます。
これらのバイデン氏の発言に対して、トランプ氏は「彼こそ国家の敵だ」と逆襲し、共和党議員たちも、対話を拒否して国の分断を図るものとして、反発しています。中間選挙に向かって、両党の間でこれから繰り広げられる応酬を考えると、アメリカ分断の暗部を見る思いがします。
(旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)
☆NY通信 “Quiet Quitting”
NY通信、最新号が届きました。
BEIGO Watch [234] Quiet Quitting 米語 Watch [234] : Quiet Quitting 各位、 早くも9月です。ニューヨークには爽やかな涼風が戻ってきました。 「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。、(日本在住の皆さまへのお知らせ) 日本時間9月5日(月)、NHKの朝のラジオ・ニュース番組 「マイあさ!」 のワールドアイのコーナー で、ニューヨークから米語Watchをベースとするお話をします。ご興味があればお聞きください。田中孝宜 キャスターとの対談で、午前8時6分ごろからです。
米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)- Quiet Quitting 頑張らない働き方 今アメリカの若者の間で急激にバズっている言葉がQuiet Quitting。文字通り「静かに(仕事を)辞める」ことかと思うと、さにあらず、仕事はそこそこにして給料分以上は頑張らないという意味です。残業はお断り、仕事中に時間ができたらスマホを楽しくチェックし、週末の私的な時間に仕事のメールを見るなど考えられない・・・などなど。 コロナ禍のリモート勤務など、仕事とプライベートとの関係が見直され、 多くの若者が仕事を頑張りすぎることに疑問を感じているようです。その為、TikTok などのソーシャル・メディアでは、Quiet Quittingをめぐる話題が若者の心を掴んでいるのです。 もちろんアメリカでも、伝統的な価値観を有する年上の人々や会社の上司からは、Quiet Quittingなどとんでもないという批判がなされています。当然のように、彼らの口からは、仕事にはベストを尽くせ、そうして信頼を勝ち得なさい、それが充実した人生を送ることにつながるという激励と叱咤の声が、聞こえてきます。でも、若者たちの反応は冷ややかだとか・・・ このコラムで以前取り上げたGreat Resignationは、コロナ禍で新しい機会を求めて職を去る若者の「大辞職」現象でした。アメリカの雇用主は、それに加えてQuiet Quittingにも対応しなくてはなりません・・・日本ではどうでしょうか? (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)
☆NY通信 “Red Flag Law”
最新号が届きました!
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BEIGO Watch [231] Red Flag Law 米語 Watch [231] : Red Flag Law
各位、 安倍元首相の銃撃事件は衝撃的でした。アメリカ人の友人達も一様に、日本でこのようなことが起きるとはと、ショックを隠せません。理由はどうであれ、暴力に訴えることは、許されるはずはありません。 「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。直接、ご返信ください。
-米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)- Red Flag Law 銃器没収法 先日テキサス州ユバルディで19人の子供が学校で射殺された事件を受けて、超党派の妥協のもと銃規制に関する連邦法が成立しました。その中で、21歳未満の銃購入希望者に対する身元確認調査の強化に加え、Red Flag Lawを各州で施行することを推奨し、必要な予算を連邦から拠出することが決まりました。 Red Flag(赤旗)とは危険信号という意味です。例えば、肌が黄色くなるのは肝臓病を疑わせるRed Flagだと言われます。銃規制のRed Flag Lawは、銃を一時的に没収することを認める法律です。行動や精神的状況から、特定の銃所有者が第三者または本人(自身)に危害を及ぼす可能性があると家族や医師、警察当局などが判断した場合、彼らの申し立てに基づき、裁判所が命令を下します。 銃規制を推進する民主党は、Red Flag Lawに加えて、攻撃用武器(Assault Weapon) の禁止または年齢制限などを強く求めましたが、NRA(全米ライフル協会)の支援を受ける野党共和党議員の反対を押し返すことはできませんでした。 Red Flag Lawを広める立法は、買主の身元調査の強化と共に、不十分ながらも前進です。これをステップとして本当に有効な銃器規制につながることを期待しています。 (追記)7月4日の米国独立記念日に イリノイ州ハイランド・パークで発生した銃撃事件で7人が死亡し数十人が負傷しました。捕まった21歳の男の過去の異常な言動に警察は気づいていたにも拘わらず、同州のRed Flag Lawが働かなかったことに、この法律を改良・強化する必要性が議論されています。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)
☆I must have done…
Sound of Music の”Something Good”という歌が大好きです。 “辛い過去もたくさんあったけど、今、こうしてあなたに出逢えたのは、おそらく、どこかで、何か、いい事をしたからに違いない…”(I must have done something good)と、思えるのがいいな〜 いつも、辛い事ばかりで、過去にきっと何か悪いことをしたのかな〜(I must have done something bad)と、ひねくれてくれてしまいそうな時に、この歌を聴きたくなります。中学生のクラスで”I must have ..”を、教えながら、ふと、この歌を思い出しました。
Perhaps I had a wicked childhood
Perhaps I had a miserable youth
But somewhere in my wicked, miserable past
there must have been a moment of truth
For here you are, standing there, loving me
whether or not you should
So somewhere in my youth or childhood
I must have done something good
Nothing comes from nothing
Nothing ever could
So somewhere in my youth or childhood
I must have done something good
For here you are standing there, loving me
Whether or not you should
So somewhere in my youth or childhood
I must have done something good
Nothing comes from nothing
Nothing ever could
So somewhere in my youth
Or childhood
I must have done something
Something good
☆Life is…
☆NY通信 Great Replacement
NY 通信、最新号が届きました!
各位、 アメリカ人の友人とマンハッタンの「大戸屋」でランチをしました。昔、サラリーマン時代に大阪で食べたカツ丼と同じ味がして、とても嬉しく懐かしく思いました。アメリカで美味しい日本食が食べられるのはありがたいことです。 「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。
Great Replacement Theory 大「置き換え」論 ニューヨーク州の北部バファロー市のスーパーマーケットで、若い白人による銃撃で黒人10人が死亡するというヘイト・クライム(Hate Crime)が発生しました。多くのメディアは、この事件の背景に、Great Replacement Theoryがあると報じ、この言葉が米社会の安定を揺るがす陰謀論として急浮上してきました。 Great Replacement Theoryとは、元々はヨーロッパで生まれた過激思想で、白人層がユダヤ系、イスラム教徒そして有色人種にReplace (置き換え)され、 伝統的なキリスト教的白人中心文化が危うくなるというものです。米国では2040年代半ばに、白人が少数派になると予測されており、それを憂える白人至上主義者(White Supremacist)の間で、この人種差別的な論調が拡散していると言われます。 ニューヨーク州のシューマー上院議員は、右派を代表するFox Newsに、番組でのGreat Replacement Theoryの喧伝が米国の暴力事件を煽っているとして、報道姿勢を改めるよう強く抗議しました。民主主義、人権そして多様性という価値観で世界をリードすべき米国が、差別的で危険なGreat Replacement Theoryを乗り越えられますように・・・心からそう祈ります。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)