☆NY通信 “Gender Ideology”

NY通信、最新号をお届けします!

米語 Watch [294] : Gender Ideology      各位、  最近、ニューヨークを訪れる日本人が非常に少なくなった印象です。アメリカ物価の高騰に加え、ドルに対する円の弱さがその一因なのでしょう。確かに、日本で800円で食べられそうなラーメンが、マンハッタンで税金・チップ込みで30ドル(4500円)では、困ったものです。   「米語Watch」をお送りします。読んでいただいて嬉しく思います。 いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。

 -米語Watch(朝日新聞、Asahi Weekly、週刊NY生活紙に連載中)- Gender Ideology 男女以外の性自認やLGBTを認める観念    最近のアメリカの論議において、Gender Ideology(性に関する観念形態)という言葉は、性別は男と女だけという立場の人々が、それ以外の性自認やLGBT(同性愛、両性愛などの性的指向)を批判的に表現するときに使います。トランスジェンダー(性転換者)もその対象になります。個人の性自認の多様性が世界で広く許容される中、トランプ新政権は人間の性は出生時に決められた生物学的な男と女だけという指針を示し、Gender Ideologyを容認するこれまでの政策を変更しました。    この政策変更に基づき1月に発効された行政命令により、19歳未満の人に対し、性自認に基づく違和感に対する適合医療 (Gender-affirming Care)が制限されることになります。また、パスポートやビザにおいて、男でもなく女でもない「X」などの表現を使うことができなくなります。また、トランスジェンダー女性の女性スポーツへの参加が制限されます。 アメリカ軍においては、一万人を超えると言われるトランスジェンダーの兵士を容認しない方針が発表されました。    一方、2月に公表されたギャラップ調査によると、アメリカ人全体の9.3%が、自分をLGBTQ+と認識していると回答しました。さらに、20歳代を代表するZ 世代においてはそれが23.1%に達しており、専門家はこの傾向はますます進むと予想しています。 Gender Ideologyを批判する政策について賛否が交錯する中、今後アメリカの裁判所がどのような判断をするか、非常に興味深い状況です。   (例文) ’Gender ideology’ replaces the biological category of sex with an ever-shifting concept of self-assessed gender identity, permitting the false claim that males can identify as and thus become women and vice versa, and requiring all institutions of society to regard this false claim as true. (The White House)   (訳)Gender ideologyは、生物学的な性の区別を、自己認識による性自認という流動的な考え方に置き換えるものです。その結果、男が女だと自認することで女になることができる(逆も可)という間違った主張を許し、社会のあらゆる組織にこの誤った主張を正当なものとして扱うことを求めるのです。(ホワイトハウス)   旦 英夫 (ニューヨーク州弁護士)