昨日は、終戦記念日。
神戸大空襲で家を二回焼失し、出征した兄を失った母(88才)は、今も、戦争の話しを毎日のように繰り返します。聞き慣れてしまった私は、”また、戦争の話しか〜”と思い、あまり真剣に耳を傾けなくなってしまったのですが、このビデオを見て、神戸大空襲の恐怖をあらためて実感しました。母の体験談をまとめてみると:
1) 家の焼け跡に戻ったら, 予熱でご飯が炊けていた。
2) 米軍のグラマン機に狙い打ちされた時、パイロットの顔、スカーフを見た。急いで駈けこんだ教会の扉に母を狙い打ちした銃痕が残されていた。
3)港まで一目散に走って逃げ、やっと逃げかくれたドラム缶の中から、水柱を何本も見た。
4)戦地から届いた、戦死した特攻隊の兄の遺品の中に隠された遺書を母が見つけた…. “父上様、母上様、清四郎よくやったとお笑いください…”と、書いてあった。
5)祖父が訓練していた愛犬ダラ(シェパード)も戦地に送られて戦死した。ダラと別れる時本当に悲しかった。 などなど….
戦争の語りべとなり、次世代に伝えていってほしいな〜と思いながらも、
6)学校が燃えて、学校で勉強をしなくてよくなり、嬉しかった。
7)防空壕の中で、お友達とおしゃべりするのが楽しかった。 など、など、ひんしゅくをかう話しも多々あり… 母の胸に強烈に刻まれた戦争体験… 最近、何らかの形で残していきたいと、強く思うようになりました。