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BEIGO Watch [197] : Vaccine Hesitancy 米語 Watch [197] : Vaccine Hesitancy 各位、 マンハッタンでコロナのワクチン2回目を受けました。翌日に軽いだるさを覚えた以外、副反応はありません。来週くらいから、色々な活動を再開したいと思っています。 米語Watchをお送りします。
Vaccine Hesitancy ワクチンへのためらい 日本でも新型コロナに対する切り札として、ワクチン接種が始まりました。 先行するアメリカでは、接種を希望する人が多すぎて予約できない状況が続く一方で、Vaccine Hesitancy(ワクチンへのためらい)現象が問題になっています。 元々、アメリカにはAnti-vaxxerと称されるカルト的なワクチン反対論者がいます。彼らは、様々なワクチンは自閉症などの原因となるという、科学的根拠がない説を信じています。 加えて、今回ウイルスの遺伝情報を使った新しい「mRNAワクチン」が、未曾有のスピードで開発されたゆえに、安全性に不安を覚え、ためらう人々がいるのでしょう。 特に黒人の間で、Vaccine Hesitancyは顕著だと言われます。 過去に非倫理的な人体実験の対象になったり、現在でも十分な医学の恩恵を受けられない黒人層の一部には、新ワクチンには強い不信感があると調査は示しています。 ワクチンには一人ひとりの健康を確保するだけではなく、社会全体が集団免疫(Herd Immunity)を得るという効果があります。集団免疫を達成するには、人口の7割以上が感染またはワクチン接種することが必要と言われており、Vaccine Hesitancyは大きな問題です。 ワクチンを皆が容易に受けられる仕組みを整えると同時に、安全性を確立しVaccine Hesitancyを軽減することが、対策の重要な柱であると言えるでしょう。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)