☆NY通信

NY通信、最新号が届きました。

BEIGO Watch [203] : Blue Wall of Silence 米語 Watch [203] : Blue Wall of Silence  各位、  アメリカのCDC(疾病予防管理センター)は、コロナのワクチンを受けた人は原則としてマスクをつけなくてよいと発表しました。 日本のワクチン接種の遅れが本当に心配です。早く接種が広まれば、オリンピックの準備もスムーズにできるのにと思わざるを得ません。  

-米語Watch(朝日Weekly紙 及び週刊NY生活紙に連載中)- Blue Wall of Silence  警察仲間の沈黙のかばい合い   ミネソタ州の裁判所で、黒人フロイド氏を膝下に殺害した白人警官に対して、殺人罪での有罪の評決が出されました。裁判で、この警官の上司が、問題の行為は警察の訓練指針に違反すると明確に糾弾したことが、評決の決め手となりました。  この評決にアメリカ社会は安堵し、専門家からは、Blue Wall of Silenceつまり「沈黙の青い壁」が崩壊する前兆であって欲しいというコメントを何度も聞きました。 Blue は警官の青い制服を指し、Wall of Silenceは仲間の非行に沈黙しかばい合う体質を意味します。  この公判中にも、裁判所近くで黒人青年が白人警官に撃たれて死亡しました。 その女性警官の上司は、彼女がTaser (スタンガン)と「間違えて」ピストルを撃ってしまったと弁護しました。  今、連邦議会においてフロイド氏の名を冠した警察改革法が論議されています。 容疑者の拘束方法などの規制や警官の責任強化など、法的な改革は達成できるでしょう。 しかし、Blue Wall of Silenceという壁が崩れ、警察そのものへの信頼が取り戻せなければ、社会が望む真の改革にはなりません。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)