BEIGO Watch [210] Vaccine Mandate 米語 Watch [210] : Vaccine Mandate 各位、 先週、米国北東部を襲ったハリケーン アイダはニューヨークにも多大の損害をもたらしました。 我が家は幸いにも地下室に水が浸み出したくらいでしたが、近郊では大きく損傷を受けた家々がありました。 アイダが上陸したルイジアナ州では多くの町で甚大な損害が発生し、停電が数週間続くと言われています。 早い復興を祈りたいです。 コラム「米語Watch」をお送りします。
-米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)- Vaccine Mandate ワクチン義務化 8月に米FDA(食品医薬品局)は、新型コロナに対するファイザー社のワクチンを正式に承認しました。 これをきっかけに、Vaccine Mandateの議論が沸騰しています。 Mandateとは義務化、形容詞はMandatoryです。 ニューヨーク市は、すでにレストランでの食事にワクチン接種証明を義務付けています。 加えて、公立学校の教職員への9月からの義務化を発表しました。 全米でも、連邦政府、米軍、多くの大企業、大学がワクチン義務化を様々な形で導入しています。 イギリスでは職場でのワクチン義務化のことを”No Jab, No Job ”(ワクチンせずには仕事なし)Policyと呼ぶそうです。Jabは素早く突くことで、注射です。 この表現が、アメリカにも入ってきて、時々耳にします。 もちろん、ワクチン義務化に反対する人々はいます。 アメリカは自由の国であり、強制は人権に反すると主張します。しかし酔っぱらい運転をする権利がないのと同様に、自由には限界があるでしょう。 アメリカでは、南部を中心にUnvaccinated(ワクチン未接種)の人々の間で、感染の拡大が続き、医療が逼迫しています。この状況の下、Vaccine MandateがVaccine Hesitancy(ワクチンへのためらい)を克服できるのか、重大な局面に入りました。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)