NY通信、最新号が届きました。
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次の日曜日はハロウィーン(Halloween)です。 とりどりの衣装をつけたTrick-or-treaters(いいものくれなきゃ、イタズラするぞという子供達)がたくさん我が家に来ることでしょう。 昨年はパンデミックで少なかったのですが、今年は60−80人を想定して日本のポッキーを準備しています。コラムコラム「米語Watch」をお送りします。
-米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)-
Great Resignation 「大辞職」現象
今アメリカの会社・雇用主が直面しているのが Great Resignationと呼ばれる現象です。Resignation(動詞Resign)は、自分の意思で仕事を辞めること。 アメリカの労働省が発表した統計によると、8月には430万人以上が自ら職を辞したとのことで、社会に衝撃が走っています。
Great Resignationの背景には、人々がパンデミックの中で自己の仕事を振り返り、本当に自分に適しているかを考える機会を得たことがあると言われます。そして今コロナ禍が収束の兆しを見せ、経済が再開し、空前の人手不足の状態が起きる中、多くの人々が、より満足できる働きがい、給与、Work-Life Balance、安全・健康、勤務地・通勤の柔軟性などを求めて、職を辞める決断をしているのです。
ベビーブーマー世代が大量に引退する中、アメリカの労働者不足は今後も続き、このGreat Resignationの潮流は今後も社会を揺るがすと見られています。 人々が人生における労働の意義や価値を見直すとき、会社・仕事場はそれに見合う新しい発想と仕組みで応えなければならないでしょう。
(Great Resignationは世界中で起きていると言われます。 日本ではどうでしょうか?)
(旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)