☆NY通信 “Shrinkflation”

NY通信最新号が届きました!
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各位、  アメリカにおいて最近の物価の上昇は異常です。 レストランの食事もびっくりするほど高くなってきました。 日本ではどうでしょうね?  2021年最後のコラム「米語Watch」をお送りします。 読んでいただいてありがとうございました。 いつでも、楽しいメッセージをお寄せください  

米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)- Shrinkflation 「目減り」インフレ  日本食品店でいつものすき焼き用の肉を買ってきました。 パッケージの値札はいつもの19ドル。でも何か感触が違います。軽い! よく見るとポンドあたりの単価は3ドルも高い・・・これが今話題のShrinkflation かと気づきます。Shrinkは縮む、flationはInflationです。  米労働省の発表によると、11月の前年比インフレ率は6.8%を超えました。パンデミックによるサプライチェーンの問題とか労働賃金の高騰とかいろいろな理由が言われています。 食料品や家庭用品などの急激な値上がりが、家計を直撃しています。 商品の値札は変わらないけど、よくよく見るとShrinkflation。 洗剤もコーヒー缶もパンも化粧品もそしてトイレットペーパーも・・・だまされたと怒る消費者もいますが、量を減らしても値段をそのままにする方が、買う人も手が出しやすいと供給サイドは反論(?)します。これは昔からある苦肉の策なのでしょう。   バイデン政権はインフレ対策に躍起ですが、パンデミックが収束するまではこの傾向が続くという見方が大半です。それならこの際、すき焼きの肉もご飯も減らして体重「目減り」をめざしますか、健康のため・・・ (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)