☆NY通信 “Whataboutism”

NY通信、最新号が届きました!

Whataboutism…
“そっちこそどうなんだ” “そんな事を言うあなただって…”論法ですね。
時々、我が家でも…(笑)
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各位、  今日は運動不足解消のため、近くの砂浜へジョギングに行きました。でもあまりに寒くて1キロくらいで退散しました。 今年のニューヨークは雪は少ないですが、寒さはこたえます。 「米語Watch」をお送りします。 いつも読んでいただいてありがとうございます。 

-米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)- Whataboutism 「あれは、どうなの?」式反論  ウクライナをめぐる米露の対立、人権問題や台湾をめぐる米中のせめぎあい、2022年に入り国際的な緊張がますます高まっています。その報道の中で、Whataboutismという言葉をよく目にします。 Whataboutismとは、相手の質問に対して直接答える代わりに、’What about・・・?” つまり「それなら、あれはどうなのか?」という反論をして、論理をすり替えるIsm (やり方)のことです。  中国の高官が、新疆での人権問題をアメリカの外交官に批判された時、それではアメリカでの人種差別はどうなのかと反論しました。 アメリカのメディアによれば、ロシアのプーチン大統領は、Whataboutismの名手で、記者会見でのロシア批判に対しては、論点をずらしたり関係ない事柄を持ち出して、巧みな弁解と反撃を展開するそうです。  Whataboutismはもともと英国で生まれた言葉ですが、最近は分断されたアメリカ国内でひんぱんに使われる表現となったのは、非常に残念なことです。 国と国、または個人同士の対立の中、批判をそらさず、堂々とした反論で賢明な合意・妥協を達成する姿勢を示してほしいですね。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)