☆NY通信  “Seditious Conspiracy”

NY通信、最新号が届きました!
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各位、  冬季オリンピックをテレビで楽しんでいます。皆さんはいかがですか? 選手たちが長い間頑張って身につけた技の数々を、見ることができるのは素晴らしいですね。 彼らがパンデミックや政治の影響を受けることなく、実力を発揮できることを願わざるを得ません。 「米語Watch」をお送りします。 読んでいただいてありがとうございます。 

米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)- Seditious Conspiracy  暴動扇動共謀罪  昨年1月に首都ワシントンで起きた議会暴動について、司法当局は、極右団体Oath Keepers のメンバー11人を Seditious Conspiracyの容疑で 訴追しました。 Seditious はSedition(反政府暴動扇動罪)の形容詞、Conspiracyとは犯罪の共同謀議を意味します。  暴徒が連邦議事堂に乱入し、バイデン氏の大統領就任を認定する議事を妨害したこの事件では、不法侵入、器物損壊や暴行などの疑いで既に700人以上が起訴されています。 しかし、最長で20年の刑期が課せられる重罪、Seditious Conspiracyでの訴追は初めてで、重大な進展です。 これは、前大統領トランプ氏とその側近が、この議会暴動を扇動したかどうかが追及される可能性を示すと見られているからです。   本件を立法府の立場から調査している下院特別委員会は、最高裁の裁可を得て、トランプ氏が開示を拒否したホワイト・ハウスの関係書類を入手し精査中です。 同委員会はトランプ氏の長女でアドバイザーだったイヴァンカ氏等に対しても証言を求める書簡を出しています。 司法当局の捜査そして委員会の調査が、トランプ氏やその周辺をSeditious Conspiracyで訴追するに至るのか、法的にも政治的にも緊迫した状況が続きそうです。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)