NY通信、最新号が届きました。
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各位、 テニス仲間のアメリカ人たちの数人は東欧系の人たちで、プレーの間でもウクライナ情勢を心配して調子が出ていません。とにかく早く停戦が実現して、これ以上市民が犠牲にならないことを祈るのみです。 「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。
米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)-
FIRE Movement 「経済自立で早く引退」運動 このFIREは「火事」ではなく、Financial Independence, Retire Early(経済自立で早く引退)の頭文字。2010年代以降、アメリカのミレニアル世代(20代後半から40才位)との会話で盛り上がる話題です。早くリタイアするウォール街の高給取りの話かと思ったら、さにあらず。FIREは、衣食住のすべてで無駄な出費を切り詰めて、貯蓄・投資をコツコツふやし、できれば 40代で仕事を引退し、自分がやりたい人生を実現する運動なのです。 ミレニアル世代は、親の世代が仕事を人生の中心におき、年を取るまで必死に働く姿に、疑問を感じたと言われます。彼らの多くは「生きるための金さえ貯まれば、あとは自分の感性に従って生きることに人生の喜びがある。」と考えました。そして、その思いは次のZ世代にも引き継がれました。 そして今、コロナ禍において、人々が人生や仕事を見直す機会を得て、FIRE運動はアメリカだけではなく、ヨーロッパひいては中国や日本の若者にも影響を与えています。確かに仕事が全てではないでしょう。願わくは、そんな若者たちが、互いを支え合う社会を作ることにも人生の喜びを見出してくれますように・・・ (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)