☆NY通信 Identity Politics

NY通信、最新号が届きました!
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BEIGO Watch [223] Identity Politics 米語 Watch [223] : Identity Pol各位、  庭で、ふきのとうがたくさん取れました。天ぷらにして食べるととても美味しいです。 日本人の友人たちに差し上げます。春が間近まで来ていることを実感させてくれる和の味です。 「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。
Identity Politics アイデンティティー政治   Identityとは、「私は何者か」ということ。そして、アメリカの政治の場で台頭してきた言葉Identity Politicsは、人種、宗教、階級、性別、性的指向などを理由に虐げられていると感じる人々が、政治への働きかけを通じて自分たちの地位向上を目指す動きです。黒人などのマイノリティによる人権運動がその例として挙げられますが、それに反発する白人の政治運動もIdentity Politicsでありうるのです。また、LGBTQ (性的少数者)による運動のように、既にIdentity Politicsは社会に大きな変化をもたらしています。  民主政治の基礎になる選挙において、進歩的とされる民主党、対する保守的な共和党という、広い視野で政治を見る伝統的な枠組みがあります。しかし、Identity Politicsの高まりは、その枠組みにとらわれず自分のアイデンティティー同志の益になるかどうかで、投票先を決める国民が増えていることを意味します。  中間選挙そして次の大統領選挙を見据えて、民主党、共和党がこれから激しい票争いを繰り広げるでしょう。その中で政党そして候補者たちがIdentity Politicsといかに対応し、更には取り込もうとするのか・・・アメリカ政治を理解するための大事なキーワードになりました。   (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)