☆NY通信 “Passive-aggressive”

NY通信 最新号が届きました!

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各位、  4月になり日本の各地は桜が満開だそうですが、ニューヨークは寒い日が続きます。それでも道端には水仙の黄色い花が咲き始めました。 「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。

 米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)- Passive-aggressive 遠回しに批判的な  レストランの前に駐車して帰って来たら、Passive-aggressive Noteという紙切れがワイパーに挟んであり、「次は、神様のお恵みで、もっと上手に駐車できますよ!」と書かれていました。確かに車は少し斜めに入っていたけれど・・・ 親しいアメリカ人の女性に、「その服、ふっくらして可愛いね」といったら、ちょっと睨んで「Passive-aggressiveね」と言われました。本当に可愛いと思ってのことで、他の意図はなかったのですが・・・  Passive-aggressiveは医学的には受動攻撃的精神障害ということですが、アメリカの日常会話では、上のように、遠回しに批判(または要求・攻撃)する態度を意味します。  日本に長く住んだアメリカ人の知人は、日本人もけっこうPassive-aggressiveだと言います。 会社の食事会にラフな格好で参加したら、微妙な目つきで  「アメリカは多様性の国でいいですね!」 役所の外国人登録にヘタな漢字を書いたら、首をかしげて「とっても個性的!」  Passive-aggressiveな表現はどの国にもあるのでしょう。しかし、表の言い回しと裏の真意が違うのは、誤解を生む元ですね。とりわけ、文化的背景が違う方とのお話には、ご注意を。(自分に言ってます・・・) (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)