NY 通信、最新号が届きました!
各位、 アメリカ人の友人とマンハッタンの「大戸屋」でランチをしました。昔、サラリーマン時代に大阪で食べたカツ丼と同じ味がして、とても嬉しく懐かしく思いました。アメリカで美味しい日本食が食べられるのはありがたいことです。 「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。
Great Replacement Theory 大「置き換え」論 ニューヨーク州の北部バファロー市のスーパーマーケットで、若い白人による銃撃で黒人10人が死亡するというヘイト・クライム(Hate Crime)が発生しました。多くのメディアは、この事件の背景に、Great Replacement Theoryがあると報じ、この言葉が米社会の安定を揺るがす陰謀論として急浮上してきました。 Great Replacement Theoryとは、元々はヨーロッパで生まれた過激思想で、白人層がユダヤ系、イスラム教徒そして有色人種にReplace (置き換え)され、 伝統的なキリスト教的白人中心文化が危うくなるというものです。米国では2040年代半ばに、白人が少数派になると予測されており、それを憂える白人至上主義者(White Supremacist)の間で、この人種差別的な論調が拡散していると言われます。 ニューヨーク州のシューマー上院議員は、右派を代表するFox Newsに、番組でのGreat Replacement Theoryの喧伝が米国の暴力事件を煽っているとして、報道姿勢を改めるよう強く抗議しました。民主主義、人権そして多様性という価値観で世界をリードすべき米国が、差別的で危険なGreat Replacement Theoryを乗り越えられますように・・・心からそう祈ります。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)