BEIGO Watch [232] Single-use Plastic Ban 米語 Watch [232] : Single-use Plastic Ban
各位、 3年ぶりにヨーロッパへ行きました。ポルトガルの港町ポルトからドウロ川を上り、沿岸のブドウ畑を散策しました。ワインと海の幸を楽しむことができた旅でした。 「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。
米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)- Single-use Plastic Ban 使い捨てプラスティックの禁止 今、米国中でSingle-use Plastic Ban (使い捨てプラスティックの禁止)の動きが拡大しています。Plasticはプラスチックですが、日本人が考える硬い材質だけではなく、ビニール(Vinyl)袋なども含まれます。Single-useは一回使い、つまり使い捨てですが、使用後にリサイクル等の処理がされず環境を害することを意味します。 Single-use Plastic Ban を2年前から実施しているニューヨーク市では、スーパーマーケットはマイバッグ(日本語です)の持参を推奨し、必要な人には紙袋を有料(5セント)で渡します。また、カリフォルニア州は、今年Single-use Plasticの食器の使用量を減少させ、リサイクル率についても一定の基準を達成するよう生産者に求める新法を制定しました。 国際的家具メーカーのイケアは、自社で使うプラスチックをリサイクル可能なものに限定していく方針を発表しました。またスターバックスも、プラスチックのストローを無くすなど、環境への対応を実施しています。 人間が使う大量のプラスチックのうち、毎年1400万トン以上が海に流れ出し、最終的にはマイクロ・プラスチックとなり、海を汚し海洋生物を害します。これは我々の食の問題でもあるでしょう。プラスチックと今後どう付き合っていくのか、人間はその英知が試されているのです。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)