NY通信、最新号が届きました。
BEIGO Watch [234] Quiet Quitting 米語 Watch [234] : Quiet Quitting 各位、 早くも9月です。ニューヨークには爽やかな涼風が戻ってきました。 「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。、(日本在住の皆さまへのお知らせ) 日本時間9月5日(月)、NHKの朝のラジオ・ニュース番組 「マイあさ!」 のワールドアイのコーナー で、ニューヨークから米語Watchをベースとするお話をします。ご興味があればお聞きください。田中孝宜 キャスターとの対談で、午前8時6分ごろからです。
米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)- Quiet Quitting 頑張らない働き方 今アメリカの若者の間で急激にバズっている言葉がQuiet Quitting。文字通り「静かに(仕事を)辞める」ことかと思うと、さにあらず、仕事はそこそこにして給料分以上は頑張らないという意味です。残業はお断り、仕事中に時間ができたらスマホを楽しくチェックし、週末の私的な時間に仕事のメールを見るなど考えられない・・・などなど。 コロナ禍のリモート勤務など、仕事とプライベートとの関係が見直され、 多くの若者が仕事を頑張りすぎることに疑問を感じているようです。その為、TikTok などのソーシャル・メディアでは、Quiet Quittingをめぐる話題が若者の心を掴んでいるのです。 もちろんアメリカでも、伝統的な価値観を有する年上の人々や会社の上司からは、Quiet Quittingなどとんでもないという批判がなされています。当然のように、彼らの口からは、仕事にはベストを尽くせ、そうして信頼を勝ち得なさい、それが充実した人生を送ることにつながるという激励と叱咤の声が、聞こえてきます。でも、若者たちの反応は冷ややかだとか・・・ このコラムで以前取り上げたGreat Resignationは、コロナ禍で新しい機会を求めて職を去る若者の「大辞職」現象でした。アメリカの雇用主は、それに加えてQuiet Quittingにも対応しなくてはなりません・・・日本ではどうでしょうか? (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)