今、日本旅行中の旦氏からNY通信が届きました!
—-
各位、 3年ぶりの日本旅行中です。今回は、親戚の法事と仕事関係の打ち合わせで、ゆっくり友人たちと会えないのが残念です。 「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。直接、ご返信ください。
米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)
Preferred Gender Pronoun(PGP) 希望するジェンダー代名詞 先日ある福祉関係の会に参加しようとしたら、住所、連絡先などに加えて、「PGP は何ですか?」と聞かれました。意味が分からず戸惑っていると、Preferred Gender Pronoun、つまり、普通のhe/him/his で良いのか、それとも自分の性的指向に基づく別の代名詞を使ってもらいたいかという質問です、と説明してくれました。 若い友人たちによると、これは日常的になってきたそうです。銀行に勤める友人は、採用のインタビューでPGPを聞かれました。また現に自分の名刺やEメールにPGPと書き足し、 希望する代名詞を明記する人がたくさんいることがわかりました。実際、男性・女性を問わない代名詞(Gender Neutral Pronoun)としてのthey/them/theirを、単数として使う例をよく見ます。例えば”Tom should take better care of their cat.”(トムは自分の猫をもっと大事にすべきだ) 米国の若い世代のLGBT(性的少数者)へのアプローチは日本とは大きく異なります。政府もそれを尊重し、パスポートにおいても男女の区別をしたくない人はXの印を使えることになりました。ニューヨーク州の運転免許証でも、同様にXが認められます。アメリカ人との付き合いにおいて、LGBTとPGPへの理解は必須になりつつあると感じます。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)