NY通信、最新号が届きました!
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BEIGO Watch [239] Red Ripple 米語 Watch [239] : Red Ripple
各位、 今日は、良い天気に恵まれて、テレビで見た恒例のMacy’s Thanksgiving Paradeもとても華やかなものでした。我が家のThanksgivingの食事に何が出るのか、楽しみにしています。私は「飲み物係り」でビール、ワインとコーヒーだけが担当です。 「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。
米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)- Red Ripple 共和党、期待はずれ 米国の中間選挙の投票前は、Red Wave(赤い波)が来る、つまり赤で象徴される共和党の大勝が予想されていました。実際、Red Tsunamiが来襲かという報道さえありました。しかし蓋を開けてみると、全体としては民主党が大善戦、共和党は期待がはずれてRed Ripple(赤いさざなみ)に終わったと評論家の多くは総括します。 上院の議席の半数50を獲得した民主党は、ジョージア州での決選投票(Runoff)の結果を待たずとも、上院議長を兼任するハリス副大統領の1票を含めて、過半数を押さえたことを大勝利と捉えています。下院では、民主党は負けました。しかし、大勢が決まるのに1週間以上かかる大接戦となり、共和党が期待したRed Waveは来ず、Red Rippleに過ぎなかったと民主党サイドは主張するのです。民主党のペロシ氏はさらに、この結果はRippleどころかTiny Trickle、つまり小さなしずくだと述べ意地を示しましたが、下院議長職を失うことに変わりはありません。 この状況において、トランプ氏は次の大統領選への出馬を宣言しました。しかし、同氏が推した候補者の落選が相次ぐというRed Ripple 状況に、そのアピールが迫力を欠くことは否めず、共和党内部のトランプ離れが進むと予想されています。一方、民主党のバイデン大統領は、中間選挙を民主主義の勝利と褒め、自信を示しました。しかし上院を民主党、下院を共和党が取ったDivided Congress(ねじれ議会)を前に、政策実行は容易ではありません。中間選挙の後も、米国政治の混迷は続きそうです。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)